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なぜ、FPパネルが生まれたのか? ~試行錯誤の日々②~

パネルに充填する理想の素材を求めて、様々な素材をトライアル・・試行錯誤の日々が続きました。

★Rock Wool(ロックウール)・・水を含むと乾きにくい <玄武岩などを溶解し繊維状にした断熱材>

微細な繊維の間に空気を閉じ込めてしまうため、一度水を含んでしまうと乾きにくく、ずり落ちてしまうと判断

★Celluose Fiberセルロースファイバー)・・素材が経年劣化する <主に新聞紙などを裁断し薬剤を添加して製造される断熱材>

施工しにくい場所に確実に断熱でき、調湿性があるというメリットがあるが、結露が発生し素材自体が劣化する可能性があり

★Polystyrene Foam(ポリスチレンフォーム)・・すき間ができる恐れがある <ポリスチレンを原料にボード状に成型した断熱材>

吸湿しにくく、濡れても性能低下がなく、熱による収縮もあり、容易にカットもでき施工性も高い。 反面、職人の技能によってはすき間ができるデメリットがある。

トライしたいずれの素材も、メリットがある反面デメリットもありパネル化するための素材としては適しませんでした。

パネルに充填する理想の素材は、空気を包み込む機能を持ち、すみずみまで行き渡るもの・・・ そんなイメージを描いていたところ、吹き付け施工されたある建物にヒントを得ます。 そこで使われていたのは「発砲ウレタン」

ついに見つけた理想の断熱材「ウレタン」

「現場で吹き付けるのではなく、パネルに注入したらどうだろう」 資料を基にゼロから製品化を目指して試作を始めました。

★Urethane Foam(ウレタンフォーム)

素材自体が湿気を含まない 経年劣化しにくい すき間を埋めやすい 部材(木)との接着力がある

実証で明らかになった「ウレタン」の優位性 様々な実証により、ウレタンの優れた点が実証されました。 しかし、パネル化は簡単なものではありませんでした。

次回、ウレタンの優位性とパネル化へのチャレンジについてご紹介させていただきます。

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