・・・「壁内結露」改善のヒントは、北欧の家にありました・・・
「断熱・気密住宅」には壁内結露対策が重要だということは前回ご紹介致しました。
「壁内結露」をどうしたら防げるか。
答えは、北海道より寒い北欧にありました。
-30度まで気温が下がる極寒の地なのに、家の中では子どもからお年寄りまで半袖1枚で暮らしていました。
なぜか? その理由のひとつが、「空気層で家を包む発想」でした。
外壁と内壁とを隔てる空間をつくれば、湿気を取り除き、万が一結露しても乾かすことができる。
この発想をヒントに、1984年4月「通気工法」という独自の改善工法に着手。
日本でいち早く導入、本格的な高断熱・高気密住宅づくりに踏み出しました。
*通気工法イメージ図(実際のものとは異なります) ≪通気層を設け、建物の気密性を高めることで空気を動かし壁内で木材が蒸れて腐ることを解≫
・・・さらなる改善を求めて、試行錯誤の日々・・・
グラスウールに代わる断熱材を探して
「通気工法」の開発によって、壁内結露が解決したわけではありません。 グラスウールの「湿気を含んでずり落ちる」「年月を経て断熱性と気密性が低下する」という問題の解決です。 どうしたらいいか?・・・ 断熱材だけでなく、断熱材の性能を最大限に発揮できる構造の見直しも始めます。
・・・断熱構造を見直し、パネル工法への転換を模索・・・
理想の断熱構造として、導き出した答えが「断熱材のパネル化」でした。 断熱材を、一枚一枚パネルに充填すれば、すき間を埋め、月日が経ってもずり落ちることを防ぐことができる。 断熱材とパネルを一体化して現場に持ち込めば、施工精度の差が無くなり、工期の短縮にもなる。 そんな仮設の基、前例のないパネル化への挑戦が始まりました。 パネルに充填する理想の素材は、空気を包み込む機能を持ち、すみずみまで行き渡るもの 理想の素材を求めて様々な断熱素材をトライアル&エラー 試行錯誤の日々が続きました。
そして、ついに理想の断熱材に行きつきました・・・ 詳しくは次回ご紹介させて頂きます。
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